今回も弊所あてに寄せられた体験談やご意見をご紹介致します。皆様もぜひ、ご参考になさってください。
自治会の役員をしていると色々な相談が舞い込んできます。自治会には子供が殆ど生まれないものですから、年ごとに平均年齢が上がっていくことを実感します。さらに高齢者の独身世帯が増えているのです。先日も、足を引きずりながら「私が弱って動けなくなったり、ぼけたりしたらどうしたらよろしいやろ」と言ってみえました。相続人になる子供は地元と東京にいるそうですが、全く当てにならんとこぼしています。
マンションが一棟あり毎月30万円ほどの家賃が入ります。広い住まいの一角に建っています。地元の息子も近くにいるのですが、年に数回しか来ないと不満を漏らしてます。来年で80歳になり、いつぽっくり行くか分からないのでお爺さんが残してくれた財産の行き先が心配だと悩みの相談でした。しっかり考えて遺言を先ず作成しておくことが大切ですねと話しておきました。素人の私に明暗が出るわけでもなく、そう言うだけが精一杯でした。
しかしこれからこのような問題がどんどん湧くように起こるのではないかと思います。高齢者のそのような問題、自治会の力を活用出来ないのだろうかと思っています。
ここがポイント!
お声を頂きありがとうございます。確かに今は核家族化しており、更に県外などの遠方に親族がいることは、よくあるケースだと思います。投稿者の方がおっしゃるように、老後や介護などは家族単位から地域単位で考える必要がある時代になってきたのかもしれません。また自治会自体の問題もあります。自治会で所有する公民館やその土地などは、自治会のモノであるにもかかわらず、最近までは自治会名義で登記することは出来ませんでした。ですから、その場合は自治会長さん名義で登記することになるのですが、そうするとその自治会長さんがお亡くなりになったときに、関係のない自治会長さんの相続人の印鑑がいるといった何とも不合理なことになってしまいます。しかし認可地縁団体として認められれば、自治会名義での登記が可能となります。そうすると、自治会長さんがもしお亡くなりになったときでも、スムーズに手続きが行うことが出来ます。
宮崎県行政書士会宮崎支部
かねこ行政書士事務所
金子 聡