今回も弊所あてに寄せられた体験談やご意見をご紹介致します。皆様もぜひ、ご参考になさってください。
とても仲の良い兄弟姉妹だったのに、遺産相続で揉めたのをきっかけに、その後の関係がぎくしゃくして疎遠なってしまった、というような話を時々耳にします。それぞれが結婚していると、配偶者の意思が大きく関わってきますし、大きなお金が絡むことなので、いろいろと難しいのだろうなあ、と思います。私の家も、祖父母の遺産相続で揉めました。大した金額ではなかったのですが、同居していた人がずっと看病して面倒をみたのだから、別居していた兄弟は相続放棄してくれと言い出したのを皮切りに、離れて住んでいたけれど、生前親から実家の土地を分けてもらう約束をしていただの、親にお金を貸していただの、色々な話が出てきて、泥沼状態になってしまいました。結局、親戚の弁護士さんにお願いして、いろいろ取りまとめてもらったのですが、やはり、お金で揉めると、後々、うまくないんですね。縁遠くなったまま、今に至っています。被相続人が、遺言という形できちんと意思表示することが、その後の家族の円満のためにも必要だな、とつくづく思いました。