今回も弊所あてに寄せられた体験談やご意見をご紹介致します。皆様もぜひ、ご参考になさってください。
もう数年前になりますが、主人のおじさんが亡くなりました。最後は殆ど寝たきり状態で自分で自由に出歩くことはできなかったのですが、頭ははっきりされていたようで残される息子夫婦の事をずっと気に掛けておられました。
というのもおじさんの家は昔から事業をされていたのですが、息子が人付き合いが得意ではなくおじさんから引き継いだ事業も上手くいっていなかったからでした。そして、何より心配だったのは相続税のことのようです。おじさんの家は昔のいわゆる地主で、とにかく沢山の不動産を所有しているのです。駐車場や店舗として人に貸してある分はまだ良いのですが、田舎ですのでそんなに土地の需要もないのです。資産は沢山あっても、事業は上手くいっていない、人にも貸せないで実際のお金はあまり残っていないようでした。そして、いざおじさんが亡くなるとやはり税金の問題で大変だったようです。相続税を不動産で支払う訳にはいきませんから、ご先祖様が大切にされてきた土地を殆ど手放すことになってしまいました。
いくら沢山の資産があっても、相続の事を考えると喜んでばかりはいられないということがよく分かった一件でした。
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