今回も弊所あてに寄せられた体験談やご意見をご紹介致します。皆様もぜひ、ご参考になさってください。
伯母の家庭の話です。
伯母は、早くに病死した3人兄妹のいる男性と結婚、2人の姉妹を生みました。
何でも末っ子の男の子が伯母に懐いてしまい、請われて嫁いだと聞いていました。
伯父が逝ったときに、大騒ぎになりました。
伯母は非常に倹約家で、大会社の重役だった伯父を家庭でしっかり支え、財産管理もきちんとして貯えもあったようです。
先妻の子供たちは、戦後の混乱の中で、長男が結核で死亡、長女は嫁ぎました。
問題は、伯母に懐いて後妻に入る原因になった次男です。
同居で嫁をもらいましたが、この嫁とどうもしっくり行かない。
その内に、転勤で大阪に若夫婦は移り住み、年数が過ぎました。
関係は悪化のままでした。
伯母が亡くなる前に、生さぬ仲の次男を気遣って、母たち姉妹が伯母に意見をしたのですが、伯母は今現在あるのは〔自分の甲斐性のおかげ」と聞き入れず、母などは「○ちゃんに多く遺産を遺すよう遺言を書けばいいのに」と言っていました。
結局法律通りの遺産相続になりましたが、嫁いでいた長女は遺産放棄し、東京に戻り別居していた次男は、土地1/3に家を建てました。
1/3では小さすぎると、残りの姉妹にいくらか寄越せと言ったものですから、兄姉妹の仲は決裂、次男夫婦は希望の土地は手に入れたものの、兄妹の仲はそれっきりになっています。
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