今回も弊所あてに寄せられた体験談やご意見をご紹介致します。皆様もぜひ、ご参考になさってください。

私は現在、千葉県のマンションに、２０年近くの間、住んでいます。このマンションは、今は無くなった祖父が買ってくれたものでした。
名義も祖父のものでした。
ところが祖父が亡くなった時、親族間で遺産争いが勃発したのです。
それまで寝たきりだった祖父の面倒を見ていた長男の奥さんと、その娘さんが、祖父がなくなると同時に騒ぎ始めたのでした。
曰く、「我々が祖父の面倒をなくなるまでずっと見てきた。それ以外の親族は、たまに顔を出すだけ。我々は祖父の全てを面倒見てきたのだから、遺産は全て私が得て当然」というのです。
確かに面倒は見てもらったのですが、いくらなんでも、それは強欲すぎるだろう、おまけに長男が言い出すならともかく、その嫁が何を言い出すのだと、争いになりました。
私の住んでいるマンションは祖父名義なので、長男嫁は、引渡しを要求してきました。もちろん突っぱねましたが、もめにもめたので、弁護士を入れて話し合うことになりました。
状況が進むにつれて新たな真実が発覚しました。長男嫁は、祖父が生前のとき、数千万の現金や不動産などを贈与されていたというのです。いくら寝たきりの面倒を見ていたとはいえ、贈与の事実があるうえに、相続全取りというのは無理があるということになりました。
最終的には、遺産は均等に分割され、各親族に相続されたから良かったのですが、間違っていたら私はマンションを追い出されていました。思い出してもぞっとします。

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