今回も弊所あてに寄せられた体験談やご意見をご紹介致します。皆様もぜひ、ご参考になさってください。
母から聞いた話なのですが…
父方の祖父が亡くなった時の話です。
当時、私は中学生でした。
元々足が悪かった祖父でしたが、一人散歩に出かけた時に転倒してしまい、それがきっかけで寝たきりになってしまいました。
祖父の家は伯父家族との同居ですが、それほど大きな家ではなかったので自宅介護をする事も出来ず、そのまま病院での入院生活となりました。
長男家族はほぼ毎日、祖父の看病とお見舞いに行っていたようです。
しかしうちの場合父の仕事の都合で遠方に住んでいたため、頻繁にお見舞いや看病に行く事は出来ませんでした。
その代わり、お見舞いに行ける時は家族全員で行きましたし、お見舞いの品はもちろん、伯父家族には手伝えなくても仕分けない。との言葉を添えてお金を包んでいたそうです。
祖父は2年ほど入院した後亡くなりましたが、お葬式や一周忌が落ち着いて一段落した時に、祖父が残してくれた遺産を分ける話になりました。
しかし、いざ話し合いの場に行ってみると財産をどう分けるか。といった話し合いをするでもなく、伯父の方で勝手に財産分けがされており、こちらは何も知らされないままに数十万を渡されただけだったそうです。
父や母が遺言の有無や、元々遺産はいくらあったのかなど聞いてみても、遺言はあったようなのですがそれを出してくる事もせず、伯父はあやふやにごまかすばかりではっきり応えようとはしませんでした。
納得できない母が「遺書があるのに提示してもらえない状態で、こんな納得のいかないお金を受け取りたくない」と言ってお金を突き返した所、伯父たちからは「看病の一つもロクにしてないくせに、お金だけはしっかりもらおうなんて図々しい」というようなことを言われたそうです。
結局、母が拒否した祖父の遺産は父が受け取り、管理しているようです。
伯父の家とは以前から色々と問題がありましたが、この件が決定打となり私の家は今まで以上に表面だけの付き合いとなりました。
その後、お盆やお正月には伯父の家にお邪魔していましたが、行く度にトイレやお風呂、キッチンがきれいにリフォームされており、そのお金の出所が非常に気になっている所です。
相続・遺言体験談