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声 遺言書なしの意図

今回も弊所あてに寄せられた体験談やご意見をご紹介致します。皆様もぜひ、ご参考になさってください。

 

私の祖父母は遺言もなく亡くなった。亡くなる前、祖父は私や母に「この家をもらってくれ」と冗談交じりで話していたのだが、いざ祖父が居なくなってしまうと、問題が絶えない母の兄とその嫁と嫁の連れ子が住む事になった。初七日の法事の後、祖父の家で親戚達と食事などをしながら形見分けをしようという計画だったが、すでに祖父の面影もないほどに家は伯父達の好みに変えられていた。知らぬ間に車や家電製品・貴重品までも伯父の嫁と連れ子の私物になっており、母は家を譲って欲しかったわけでもなかったのだが、あまりにも身勝手な嫁達の行動に心の奥の怒りを抑える事が出来ない様子で「父ちゃんはこの家を私にもらってくれと話したんだ!」と周りに聞こえるように呟いた。それを聞いていた伯父が「俺たちに譲ると言っていた!」と言いだし、母と伯父は口論に。伯父は「お前は苦労していない!俺たちは苦労してきたんだ!」と主張し、母は「苦労は十分にしてきた!家が欲しいわけじゃない!でも何かおかしいと思ってくれないと、こちらの気は修まらないし、親戚も皆不安に思ってる!指輪やお金はどこに行ったのよ!」と互いに引かず口論は30分ほど続いた。幼かった私の息子二人が口論に驚いて泣きだし、父が止めに入り修まった。その様子を見ていた私は、涙を堪えながら心の中で「じいちゃんは、こんな事になるのが分かっていたでしょう?」と呟いた。その瞬間、線香をあげるために点けられていた仏壇のろうそくの火がスゥーっと20センチほど勢いよく上がり、またスゥーっと小さく戻った。結局、数年たった今になっても宝石や記念硬貨などはどこに行ったかは分からない。伯父たちが住む祖父の家に足が向く事もなく、母と伯父も連絡を取る事もない。何事にも厳しく、几帳面だったはずの祖父が遺言書を書いていなかったのも何故なのか、私には知る術もない。自分たちで乗り越えろと伝えたかったのだろうか。現状を祖父は空から、祖母と寄り添って静かに見守っている。

 

相続・遺言体験談

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