今回も弊所あてに寄せられた体験談やご意見をご紹介致します。皆様もぜひ、ご参考になさってください。
これは数年前、私の友人におきた出来事です。
友人の父親が突然の病に倒れ、帰らぬ人となりました。友人の母親はすでに他界しており、残されたのは友人と妹の2人。葬儀が終わると矢継ぎ早に遺産相続の手続きが始まり、そこで知ったのが父親の残した億を超える額の借金。友人たちは家族の思い出がつまった実家を相続したいと考えていましたが、そのためには父親の残した借金も相続しなければならないとのこと。せっかく実家を相続しても、借金を返すためには実家を売却しなければならず、彼女たちは泣く泣く実家を含めた遺産全てを放棄する羽目になってしまったのでした。
一般的に「遺産」といえばお金や土地などの富ばかりを思い浮かべてしまいがちですが、上記のような借金などのマイナス要素も含まれていることを忘れてはいけないと思い知らされると同時に、とても他人事とは思えず、すぐに実家の家族と話し合い、遺産についての確認などをしました。
話題が話題なのでなかなか切り出しづらい話ですが、後から慌てて後悔しないよう、若いうちからきっちり話しあっておくべきことだと思いました。
相続・遺言体験談