今回も弊所あてに寄せられた体験談やご意見をご紹介致します。皆様もぜひ、ご参考になさってください。
私の両親は田舎の出身で兄弟が多く、当然、遺産問題ではいろいろあったようです。旧家の四男で、今は都会に居を構える父は、自分の権利分の遺産は受け取るつもりでいたようですが相続を仕切った長男の長男(父から見て甥にあたる人)に言いくるめられ気がつかないうちに相続放棄の書類にサインをさせられてしまったようです。とても怒っていましたが、住んでる場所があまりにも遠いため話し合うのも面倒になって泣き寝入りすることになりました。
母の方も、長男が全て相続することになったのですが、故郷から遠く離れた都会に住む母が、「相続放棄する代わりに実家をいつでも訪れることのできる場所にしておいてほしい」と頼み承諾されたにもかかわらずいつの間にか他の兄弟に相談することもなく古い立派な実家は取り壊され現代風のお洒落な一軒家に建て替えられて本家の趣はなくなり遊びに行きづらい雰囲気になってしまいました。
田舎なので、みんな不満はありつつもそんなもんかな…という感じで表立った争いもありませんでしたがなんか釈然としないです。
ここがポイント!
お声を頂きありがとうございます。確かに不満は残りますよね。相続でのこういった問題は、ますます増えてくると予想されています。相続での問題は、財産の多いからもめるのではないのです。確かに相続財産が多ければもめる可能性は高くなるでしょうが、このお声のケースのようにごく普通のご家庭でも起きるのが相続トラブルです。なぜなら、相続トラブルの多くは感情のもつれだからです。このお声にもありますが、なんか釈然としない。こういったことから、相続トラブルにあんるのです。相続トラブルへの対策は、ゆいごん書が一番です。これからの時代は、必ずゆいごん書を遺すことが必要です。
宮崎県行政書士会宮崎支部
かねこ行政書士事務所
金子 聡