今回も弊所あてに寄せられた体験談やご意見をご紹介致します。皆様もぜひ、ご参考になさってください。
私は普通の家庭に生まれ育ち、現在は公務員をしています。
父方の祖父の家はとても大きな家だという事を聞かされてはいましたが、父は母と結婚して家を出たそうなんです。
その父も私が高校生になる時に亡くなり、それからは母と私の二人で暮らしていました。そんなある日、我が家に弁護士だという人が尋ねてきました。
父を尋ねて来たのですが、無くなった事を話すと私に向き直り祖父が亡くなった事を教えてくれました。
そして祖父は自分の遺産を私に譲るという遺言状を残していたのです。
何故私なのか謎を抱きつつ祖父の家に葬式にいった時、色々と揉めることになったのです。
家を出て行った息子の子どもが遺産を継ぐ。親戚からしたらとても嫌な存在でしょうね。私に聞こえるように暴言を吐かれたり相続を放棄しろと言われたり、結構辛かったです。
しかし祖母が祖父の気持ち等を親戚に話してくれたお陰で、それ以上の事は免れました。祖父は母から私や父の事を聞いていたみたいで、会っては居なかったけど私の事を気に掛けていたらしいのです。
孫らしい事を何一つ出来なかった事に涙しました…遺産は相続しましたが、今でも手をつけていません。これは祖父の気持ちなので、本当にもしもの事があったときの為に取っておこうと思っています。
そして、祖父の分まで祖母を大事にしていきたいと思います。
ここがポイント!
お声を頂きありがとうございます。祖父の方はすごい方ですね。ゆいごん書がつないだとても素敵なお声ですね。相続によって、誰かを思い、絆が深くなるとしたら、それはとても意味のある素敵なことだと思います。それには、やはりゆいごん書が必要です。大切な思いをきちんと遺しておく。ゆいごん書がなければ、このお声はなかったでしょうし、もしかすると骨肉の遺産相続争いになっていたやもしれません。「祖父の分まで祖母を大事にしていきたいと思います。」祖父の方の思いが祖父の方のゆいごん書が祖母を大切にという気持ちにさせたのです。
宮崎県行政書士会宮崎支部
かねこ行政書士事務所
金子 聡