今回も弊所あてに寄せられた体験談やご意見をご紹介致します。皆様もぜひ、ご参考になさってください。
今年の春、私の祖父が死亡しました。かなりの高齢でしたので預貯金もそのほとんどを妻である私の祖母の口座で管理しており、祖父の口座には数千円しか残っていませんでした。
祖父が死亡したことで相続の手続きが開始されたのですが、銀行口座の解約の手続きをするには相続人全員の戸籍謄本や印鑑証明が必要でした。相続人は祖父の妻である祖母と二人の子供の、合計三人でした。
その全員について市役所で必要な書類をとったわけですが、三人分の書類を取ると約6,000円ほどかかりました。祖父の口座に残されていた現金は7,000円ちょっと。書類をそろえる代金や、銀行まで出向いて書類をもらったり、ややこしい書類に記入する手間を考えると、そのまま手続きをしないで時効による権利消滅をさせたほうがよかったね、と後に家族で話しました。
骨折り損のくたびれもうけ、とはまさにこのことだと思いました。
また、銀行によっては戸籍謄本などはコピーでもかまわないところがあります。コピーでもかまわないところで先に手続きをするなどして、できるだけ書類代がかからないようにすることも大事だと思いました。
ここがポイント!
お声を頂きありがとうございます。確かに投稿者の方がおっしゃる通り、戸籍資料などを集めていくと結構な金額になります。戸籍謄本は450円、除籍謄本、改製原戸籍謄本は750円かかります。相続手続きでは原則、被相続人(亡くなられた方)の産まれてから亡くなるまでのすべての戸籍が必要ですから、すべて集めると結構な金額になったりします。このお声にもありますように、原本の提出をしなくても良いところもありますし、手続き後、原本を還付してくれるところもあります。
宮崎県行政書士会宮崎支部
かねこ行政書士事務所
金子 聡