今回も弊所あてに寄せられた体験談やご意見をご紹介致します。皆様もぜひ、ご参考になさってください。

私は父が亡くなった際に相続を経験したのですが、遺産分割の際、頭を悩ませたことがあります。それは遺産の評価額についてです。
現金や銀行預金であれば全く考える必要はないのですが、土地、建物などの不動産や株や投資信託などの金融商品をどう評価するかというのは難しいところでした。
まず、相続税を算定するためのベースとなる評価額については、それぞれの不動産や金融商品とも、既に額が決まっていたり、ある一定のルールに基づいて額をはじき出すことは可能です。ただ、その評価額はあくまでも相続税算定のための評価額であって、役所が勝手に定めた評価額です。その評価額は決して、世間が評価した額ではありません。真に公平な遺産分割を行うためには、その時、その瞬間に、当該不動産や金融商品を現金に換金した場合、いくらになるかということを確認したうえで、遺産分割協議を進めなければならないと思います。
ただし、こんなことを考えていては、相続税の納税に間に合いませんので現実的でないのかも知れません。
そういう意味では、測ったように公平な遺産分割などあり得ないのだと思います。

ここがポイント！

お声を頂きありがとうございます。確かに投稿者の方がおっしゃる通り、相続財産の評価の方法は難しいものです。相続財産のその問題でもめているケースも散見されます。公平な遺産分割など投稿者の方がおっしゃる通りあり得ないのかもしれません。そう考えると、遺産分割協議がなかなか成立しにくいのもわかります。ですから、その遺産分割協議の必要のないゆいごん書が必要です。あなたのご家族にもゆいごん書は必要ですよ。

宮崎県行政書士会宮崎支部

かねこ行政書士事務所

金子　聡