今回も弊所あてに寄せられた体験談やご意見をご紹介致します。皆様もぜひ、ご参考になさってください。
私の知人のお話です。お父様が亡くなって遺産相続の話になったそうで、既にお母様も他界されているとの事で通常であれば2人兄弟で折半になると思い、そういった話を勧めていたところ弟さんが半分では納得が行かないとの事で裁判を起こそうとしているとの事です。
なんでも亡くなったお父様と一緒に10年以上住んでおり2年前からは介護を弟さんがしていたためその分上乗せしろという話だそうです。
もちろん知人もそのままはいそうですかと引き下がる事は出来ないとの事で、話し合いの場を持ちたいと弟に持ちかけたところ、弁護士を通じて行うと言われたという話だそうです。
今はまだ裁判は始まっていないそうですが、一向に弟さんが兄弟での話し合いの場を持つつもりは無いようで知人はそれに憤慨しきりでした。話を聞いてみると額が1000万以上あるという事でそのような争いになってしまっているようで、知人の事とはいえ兄弟、身内同士でそのような争いになってしまうことにお金があるのも考えものだなぁと、とても哀しい気分になりました。
私には姉がおり、今は嫁いでいる状況で同居はしておりませんが、姉弟の関係性は良好です。
それでもお金が絡むと険悪になってしまうのかと思うと今から気が滅入りそうです。こういう事態になる前、親がまだ健在の時にきっちり話をしておく事が重要だなと切に感じました。
ここがポイント!

お声を頂きありがとうございます。介護の問題など絡んでくると、このお声のようにたった2人の兄弟でもトラブルになることがあります。そのトラブルの予防薬がゆいごん書です。このお声のケースでも有効なゆいごん書があれば、トラブル、裁判沙汰にはなっていなかったでしょう。また遺産相続トラブルはお金持ちだけの問題ではありません。平成25年の司法統計では、相続トラブル案件の33%は、相続財産1000万円以下でのトラブルでした。繰り返しますが、相続トラブルは決してお金持ちだけの問題ではありません。
宮崎県行政書士会宮崎支部
かねこ行政書士事務所
金子 聡