今回も弊所あてに寄せられた体験談やご意見をご紹介致します。皆様もぜひ、ご参考になさってください。
現在進行形なのですが、親戚(おじさんと呼んでいます)の遺産相続についてトラブルになっています。
おじさんは現在80歳代でまだ元気なのですが、足を怪我して身の回りのことが十分にできないでいます。
おじさんの妻はすでに他界しており、長男はおじさんの隣の家に住んでいますが、長女は田舎に嫁いであまり帰ってこれません。
長男は仕事が忙しく、おじさんの世話を妻に頼んでいるのですが、この妻が全く働かず家にひきこもったり遊んでばかりいます。
仕方なくかなり遠い親戚ではありますが、近所に住んでいる私の父母が仕事の合間を縫っておじさんの世話をしています。おじさんは私の父母に感謝してくれ、私の就職先をあっせんしてくれたり、たまに私たち家族におこづかいをくれたりと良くしてもらっています。
私の父母はそれだけで十分だと感じているし、おじさんの家族がやるべきだとは言ってはいますがお世話することにいやな気持ちは抱いていません。
しかし、おじさんの長男の妻は、全く世話をしないくせに私の父母に対して「遺産目当て」というレッテルを貼って非難してきます。
どういう神経をしているのかわかりませんが、せめて私の父母と同じくらい世話をしてから言えよと思います。
ここがポイント!
お声を頂きありがとうございます。相続の始まる前から、すでにもめていますね。こういったケースでは、おじさんにゆいごん書を用意してもらいたいものですね。また長男夫婦が文句を言ってくる前提でのゆいごん書を用意して欲しいところです。ゆいごん書で問題となるのは遺留分です。その遺留分を満たしたものであれば、ゆいごん書でトラブルになる大きなもとを消したといえます。このケースでは費用もかかりますが、公正証書遺言がいいですね。遺言執行者もつけておくのも必要です。遺言執行者は、遺言を実行するスーパーマンです。そのスーパーマンを決めておくことはとても大切です。
宮崎県行政書士会宮崎支部
かねこ行政書士事務所
金子 聡