今回も弊所あてに寄せられた体験談やご意見をご紹介致します。皆様もぜひ、ご参考になさってください。
離れて暮らす父が突然亡くなり、弟と私、離婚している母で遺品の整理を行いましたが、いくらさがしても保険証券はみつからず、ようやく見つかったのは生命保険、医療保険の解約通知でした。
年金とアルバイトで生計をたてていましたが、生活に困っていたのか預金もなし。カードの利用も分割払いでかなりの残高が残っていました。
私たち遺族でお葬式を出すお金を工面できず、借金の清算をするだけで精一杯でした。そのことを親族に告げると父の兄が「俺たちがなんとかするから葬式だけはあげてやってくれ」と言われ流されるままに弟は喪主をやり、お通夜、お葬式と過ぎて行きました。
遺族である私たちがほとんどなにもできず、肩身の狭い思いをしました。両親が離婚していることもあって、母は親族でもないので常に遠慮して気の毒でした。
遺言も遺産もなかったので、私たち兄弟がもめることは何一つなかったというのが唯一良かったことかもしれません。
ただ、お葬式の費用ぐらいは残してくれていればと、今でも残念に思っています。
ここがポイント!
お声を頂きありがとうございます。確かに、お葬式の費用ぐらいは遺しておくのが、マナーとなりつつありますね。亡くなった後はどうでもいい、知ったこっちゃない。この気持ちは分からなくもないのですが、やはり人としてはどうなの?と思います。自分の亡くなった後、亡くなることを考えておく、準備しておくのはエチケットです。核家族化している今だからこそなのかもしれませんね。
宮崎県行政書士会宮崎支部
かねこ行政書士事務所
金子 聡