今回も弊所あてに寄せられた体験談やご意見をご紹介致します。皆様もぜひ、ご参考になさってください。
最近親戚の叔父が亡くなりました。叔母によると相続税が高かったといいますが、そんなはずはありません。
叔母と嫁に行った長女と全国転勤仕事の長男の計三人が遺族です。そうすると正確には知りませんが、だいたい5000万プラス三人で3000万の計8000万までくらいは、無税のはずでしょう?
相続税の発生するような家でないのは確かです。
叔母は、長男がこちらにいる間にと、相続手続きを急いだのですが、その登記その他の手数料のことを言っているのだと思います。もちろん、聞き流して、反問などしませんでしたが。叔母の住む家は、今長男の名義になっていますが、それで何ら問題はないと周りの誰もが考えています。
人が亡くなると、お葬式はもちろんですが、それに続いて49日から初盆、一周忌、三回忌、七回忌、加えて、毎年、彼岸の墓参り、折々の墓掃除などなど。亡くなった人は、残した人々にいろいろお世話をかけ続けていくのです。
長女は権利を放棄しました。それがいけないと言っているのではありません。むしろいいと思います。
祭祀の中心として働き続ける人に遺産を残すべきだと思うからです。今の相続の仕組みでは、そこのところが全く配慮されていない、或いは、配慮が足りないと思います。きっと法を作った人に、その煩わしさや労力負担(精神的なものも含めて)の経験がないからだと思います。
叔母の家の相続は、家族の心が通い合っているので、その前もその後も全く問題なくうまくいっています。
決してりっぱな叔父というではありませんでしたが、良い家族に恵まれて幸せな人だったと思っています。
ここがポイント!
お声を頂きありがとうございます。確かに投稿者の方がおっしゃる通り、相続のあとのことまでは、考えられていないのかもしれませんね。そういったことも含めて考えておくというのは、とても大切なことだと思います。そしてそういったことがゆいごん書の中に記載されていれば、法事なりを行う方にとっても、心の負担は軽くなるのではないでしょうか?核家族化して、今までは問題とならなかったことも、問題となってきます。そしてそこには必ずゆいごん書が必要です。
宮崎県行政書士会宮崎支部
かねこ行政書士事務所
金子 聡