今回も弊所あてに寄せられた体験談やご意見をご紹介致します。皆様もぜひ、ご参考になさってください。
これは、私の母に実際に起こったおはなしです。
私の母には、1歳年上の兄がいます。昔から、事業がうまくいかず、両親から多額の借入をしている、兄(私からすると叔父)でした。叔父は祖父母からの多額の借入の上一時は祖父母とは音信普通でした。
しかし、1つしか違わない、私の母にはいつも連絡をよこし、状況を知らせていました。母は、ただただ、祖父母のことを思い、顔を出すようにと言うばかりでした。それでも母は唯一の兄妹ですので、叔父のことを慕っており、また叔父も母のことはいつも気にかけてくれていました。
そんな中、誰もがむかえる、親の死(祖父母の死)というものがやってきました。
祖父が亡くなった後、悲しみにのあまりそれまで元気だった祖母までが後を追うように亡くなりました。
祖父母の遺言は一切ありませんでした。
叔父と母は法律に乗っ取って遺産を分与することになりました。ただ、叔父が長男であり実家を守っていきたいということもあり、母は実家の一軒家を譲りました。その他は、全て折半。借入を全く返済していなかった叔父ですが、母は祖父が建てたこの家を守っていってくれるならと、一言も文句を言わず。
しかし、その後、叔父は実家を売り払い、マンションを購入。
しかもそのマンションは当時付き合っていた女性に手渡した叔父。
母は思い出の実家もなくなり、帰るところもなくなり、どんな時も繋がっていた叔父とも、音信普通になり、見ていられないほど悲しい日々を送っている母です。
ここがポイント!

お声を頂きありがとうございます。相続は、人生において大きな出来事です。ですから何もしないでおく、つまりゆいごん書を書かないでおくことは、人生を粗末に扱っているのと同じです。そしてそれは、このお声にもあるように、ゆいごん者の人生だけでなく、残されたご家族の人生も粗末になっていくのだと思います。人生を人を大事にするために、ゆいごん書は必要です。
宮崎県行政書士会宮崎支部
かねこ行政書士事務所
金子 聡