今回も弊所あてに寄せられた体験談やご意見をご紹介致します。皆様もぜひ、ご参考になさってください。
亡くなった私の祖父は生前工場の経営をしており結構羽振りの良い生活をしていた方でした。
私が中学生くらいの頃に唐突に祖父が亡くなりました。工場内での事故に巻き込まれたらしく意識不明のまま病院に運ばれ、そのまま亡くなったのだそうです。祖父には二人の息子と一人の娘がおりました。そのうちの長男が私の父親にあたります。急なことで遺言等も作成していなかった祖父の工場やその他資産をめぐって3人の間でトラブルが起きたようでした。父親は法学部を出ているため「そういったことに詳しいから」とイニシアチブを取るのに対し、祖父の工場を継ぐ予定で働いていた叔父は「私の工場だ!」と言って聞きませんでした。伯母は弁護士の先生を雇って話をつけるべきだと折衷案を出したのですが、父と叔父はそれぞれ自分で解決すると言って、自体は泥沼化してしまいました。正直言って、普段親戚の集まりでも仲の良かった3人が争う姿は見ていて悲しいものがありました。その後、伯母の説得で弁護士の方に整理していただいたのですが、こういったことはいつ起きるかわからないから、きちんと準備をしておくべきでしょう。
ここがポイント!
お声をいただきありがとうございます。遺言は保険と同じです。もしものために、準備するものです。保険が事故にあってから、病気になってから入れないのと同じように、遺言も亡くなった後では書けませんし、認知症などになった後でも書くことができません。そもそも遺言をするには体力と気力が必要になりますので、高齢になってからではなかなか難しかったりします。遺言を書いたからといって亡くなるわけではありません^^ゆいごん書は、保険でありお守りです。もしものためのお守りをぜひご用意ください。
宮崎県行政書士会宮崎支部
かねこ行政書士事務所
金子 聡