今回も弊所あてに寄せられた体験談やご意見をご紹介致します。皆様もぜひ、ご参考になさってください。
私の祖母が亡くなって葬式を段取りしていた時の話なのですが、父とおばがお金について喧嘩をしていました。
簡単にいうと、葬式代はだれが出すのか、ということ。
残された人間にとって死んだ方の葬式代は大きな負担ですよね。
我が家でもお金に関して本当にもめにもめていました。
お金でもめるのは、嫌ですよね。
ちょうど6年前で私はすでに所帯を持って子供がいるので自分が死んだ
ときに子供たちに負担を絶対にかけまいと主人といつも言っています。
祖母も生前、私たち孫を呼んでは話していましたが、実は孫には遺産を
残すが自分の子供(私の父やおば)には残さないと。
どうして?と聞くと、おばはお金にがめついから、ですって。
恐らくそれが私たちにとっての遺言だったのかと思います。
祖母が亡くなって結局父と叔母が喧嘩になってしまったのも、祖母は分かって
いたんでしょうね。
わかっていたから、私たち孫4人に相続として通帳を渡したのだと思います。
父は黙っていましたが祖母が死んでから実は葬式代を先に受け取っていたらしい
のです。おばに話をしなかったのは、葬式代までおばのものにするからだったそうです。
結局父がすべて負担をして葬式を終えましたが本当に大変だったみたいです。
ここがポイント!
お声をいただきありがとうございます。このお声のように葬式代をどうするのか?非常にもめるケースが多いようです。葬儀費用は、原則として喪主が負担するものです。しかし相続人の間で合意が出来れば、合意内容で負担されても構いません。また香典ですが、これは葬儀を主催した喪主のものです。これもよくトラブルになるそうです。このお声のケースのようなおばさんがいたら特にもめそうですね。このお声の場合は、そのおばさんにも遺留分があるので請求されなかったのか?またお孫さんに渡された通帳の名義がどうなっていたのか?など相続手続きが上手くいったのか?不明な点が多いですね。亡くなった祖母の方の名義では、おばさんの印鑑が必要になります。相続財産の名義変更は遺言がない場合は、遺産分割協議をする必要があります。その遺産分割協議がうまくいかないのが相続トラブルです。残された家族に負担や心配をかけたくないのなら、ゆいごん書をかきましょう。
宮崎県行政書士会宮崎支部
かねこ行政書士事務所
金子 聡