今回も弊所あてに寄せられた体験談やご意見をご紹介致します。皆様もぜひ、ご参考になさってください。
私の主人の祖母が亡くなった時の話なのです。
それまでは血縁親族、つまり祖母の子供たち兄妹はとても
仲も良かったのですが、祖母が亡くなったと同時に
遺産相続でもめていました。
私は直接首を突っ込む権利などありませんでしたので、
主人から話を聞いていただけだったのですが、地方の家に住んでいたために
現金というよりは土地をたくさん所有していたのです。
祖母は遺言状はもちろん用意していなかったために、家族で
法律に基づいて分配するはずだったのですが、祖母の近所に住んでいた
親族とそれ以外の県外に住んでいた親族でかなりやりあったそうです。
ちなみに主人の母は県外に住んでいたので土地財産はもらえないのか
もらえるのかわからない状態で、険悪な雰囲気に耐えられず、
最終的にはもめている親族に対して縁を切って財産も放棄すると伝え
その時は何も頂かなかったそうです。
しかしその後祖母の遺品整理を祖母の家でしていたときに、台所の
床下収納から祖母の500円玉貯金がみつかりそれを形見にもらったと
話してくれました。
私はまだ中年世代ですが、しっかりと遺言状は書いてあります。
ここがポイント!
お声をいただきありがとうございます。確かにこのお声のように、相続財産の中に不動産がある場合は、トラブルになるケースが多いです。不動産は分けにくいからです。分筆という方法もあるのですが、原則、土地は分けてしまっては価値がさがります。ですから現実的に費用をかけて分筆することを躊躇される方も多いです。この投稿者のように、万が一を考えてゆいごん書を書いておくことはとても大切です。うちは大丈夫が現実的にはそうではないからです。「普通の人が一番もめる」とはお知り合いの住職のお言葉です。あなたの大切な人を守るためにゆいごん書は必要です。
宮崎県行政書士会宮崎支部
かねこ行政書士事務所
金子 聡