今回も弊所あてに寄せられた体験談やご意見をご紹介致します。皆様もぜひ、ご参考になさってください。
もう、14年前も前になります。祖母は膵臓癌でしたので、自覚症状があった時にはもう手遅れでした。体調不良で病院へ行ったその日から入院を言い渡されたようです。祖母はまだ若かったのと、普段は病気一つしない健康な人だったので誰もこんなことになると思っていなかったと思います。入院後間もなく祖母は亡くなり、遺影に使う写真を探してた時のことです。親族皆でアルバムを開きながら思い出話をし泣きながら探してたところに、1枚だけ裏に丸が付いた写真がありました。当時の私では分かりませんでしたが、それを見た瞬間、親族は大泣きし、遺影の写真はそれに決まりました。なぜあのとき皆泣いてたのか、私も少し大人になってからようやく分かりました。祖母には最後まで癌であることは話さなかったそうです。でも何か感じとったのでしょう、入院前の荷物を取りにだけ家に戻ったときの僅かな時間にせめて遺影の写真は自分で。と思ったのかもしれません。後で私の母に聞いた話なのですが、その丸の付いた写真に鉛筆のようなもので、ありがとう。と書かれてたとのことです。日付も丁寧に書かれてて入院の日だったそうです。これを聞いて、遺言というのは残った家族、親族にとってたった一言でもこんなに救われるものなんだなと実感しました。私もいつかその時がくるので子供の為に残したいなと思いました。
ここがポイント!
お声を頂きありがとうございます。なんだかとても心が温かくなるお話ですね。確かに投稿者の方がおっしゃるように、「遺言」で遺された家族、親族が救われることがあるのです。ですから遺言は財産分配だけではありません。あなたの言葉が大切です。あなたの言葉のもつ力がどれだけ大切か。あなたは知らないのです。その言葉は紙に書いておかなければなりません。あなたの大切な思いを伝えてみませんか?
宮崎県行政書士会宮崎支部
かねこ行政書士事務所
金子 聡