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声 遺産相続と連れ子の扱い

今回も弊所あてに寄せられた体験談やご意見をご紹介致します。皆様もぜひ、ご参考になさってください。

 

とある金持ちの知人の家のお話です。
会社社長として働いていたAさんには、前妻の息子と再婚した奥さんの連れ子だった、息子との二人の子供がいました。
兄弟二人で仲良く…とあればいいのですが、それぞれの息子が思春期を過ぎてからの再婚だったので、兄弟の中は他人よりは話をするという関係だったそうです。
問題はその先で、前妻の息子というのは、どうも素行が悪くAさんが世話を
して就職した会社にも長く勤まらず、すぐやめてしまう。
それに対し連れ子の方は、義父の跡を継ぐという目的では特になかったようですが、真面目に働き業績も良かったので、Aさんのお気に入りは連れ子の方になっていきました。
そのお気に入りが、裏目に出たのが相続の時です。実の息子と連れ子に、平等にというのならば良かったのですが、遺言では遺産のほぼ全てを連れ子にと残し、Aさんは亡くなってしまいました。素行の悪かった実子は、遺留分があるとはいえ納得できないと、警察沙汰になるまで大暴れし、出所後も色々な嫌がらせをされているそうです。
面倒なのと、血がつながっていないのに申し訳ないと連れ子は一旦相続した財産を、実子に分与したそうですが、その手間は相当に面倒だったそうで、義父の気持ちがありがたくも負担になったと語っています。
良かれとの思っての遺産分配も、残った人如何によっては大きなトラブルになる元ですね。
生前になるべく手配できるものは、手配しておきたいものです。

ここがポイント!

お声を頂きありがとうございます。ゆいごん書を普段おすすめしている者として、考えさせられる内容です。確かに、このお声のようなケースではゆいごん書で財産を受け取った方もありがた迷惑的なところがあるのかもしれません。しかし、Aさんの実子(前妻とのお子さん)の行動を考えると、ゆいごん書がなかったらもっとひどくなっていただろうと思われます。会社の経営自体がおおきく揺らいだと思います。ですからAさんは、ゆいごん書を遺されたのだと考えます。ただ、もしもっと言えることがあるとするなら、Aさんのゆいごん書には付言事項があったのかな?と思います。付言事項で、新しい奥さんのお子さんに財産を相続させた理由、実子に対してのお気遣いの言葉があれば、もしかすると実子の方の行動も変わってきたのかもしれません。「俺だけ軽く見られた、実の子なのに」というのが根底にあるのだとしたら、そうならないように付言事項を考えるべきだったのではと思います。ゆいごん書は思いやりです。ただ書けばいいというものではありません。

 

宮崎県行政書士会宮崎支部

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金子 聡

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