今回も弊所あてに寄せられた体験談やご意見をご紹介致します。皆様もぜひ、ご参考になさってください。

父が突然他界した。子育ても終わり、ようやく自分の人生を楽しみ出した矢先、ゴルフ場での急死だった。でもよく考えれば、好きなゴルフをして亡くなったと考えれば幸せだったと言えるのかもしれないが、残された我々遺族にとっては青天の霹靂で、無意識でもショックが大きく、しばらく趣味などに没頭できない日々が続いた。父は自営業者で、私も含め子供が3人。しかし多額の事業負債を抱えていた。多額の負の相続を背負うことになるはずだった。
しかし日頃から堅実な母があらゆる預貯金を返済に充て、僅か半年足らずで完済してしまった。日頃か弱く見える母が、気丈にもあらゆる交渉や調整事をこなしていく様は見事だった。母曰く「子供たちの代まで負の遺産を持ち越したくはない。」しかし父の死後、負債を残した父に母が救われたのも事実だった。生前たくさんの恩や善意を周囲の人たちに施してきた父への恩義で、母は随分、周囲の人たち、そして思いもよらなかった人たちからも助けられたのだ。突然死なので、父は遺言を残さなかったが、この両親の姿こそが我々子供たちが心に刻み、引き継ぐべき精神だと感じた。

ここがポイント！

お声を頂きありがとうございます。なんとも素敵なお話ですね。僕も生き方が大切なんだなと、改めて思い直しました。人は最後は思い出の中で生きていく。そんなことを考えると、毎日を正しく生きようと思います。亡くなったあとのことを考えることは、いかに生きるかというテーマを教えてくれています。ゆいごん書も、亡くなった後のことを考えて書くものですが、実はこれからどう生きるかということを考えるきっかけにもなるのです。生きるために書くゆいごん書とでもいうことでしょうか。ひとりでも多くの方が、ゆいごん書に触れて頂けれるそんな日を夢見ています。

宮崎県行政書士会宮崎支部

かねこ行政書士事務所

金子　聡