今回も弊所あてに寄せられた体験談やご意見をご紹介致します。皆様もぜひ、ご参考になさってください。
これは、知り合いの人から聞いた話です。
若くして、夫婦が揃って亡くなり、ふたりの息子と、一人娘が残されました。
長男はかろうじて21歳で、ファーストフード店で働いており、アルバイトから社員になったところでした。
真ん中の娘は、19歳ですでに嫁いでおり、身ごもっていました。
一番下の次男は高校生1年生。
いきなり両親を失った三人に、保険金や父親の退職金など、2000万円を越えるお金が残されることになりました。
お金の管理は、長男がすることに。
親戚がいろいろ言ってきても聞く耳を持たなかったそうです。
若いからそんな大金を持ってもうまくいかない、と心配する声を、そのまま受け取ることはできなかったのです。
自分の店を持つ、という夢を語られて、親戚一同、そんなに甘くない、といろいろ苦言を呈していると、
「金の亡者たち」と烙印をつけて親戚を追い払い、一切のコンタクトを断ちました。
妹はすでに嫁いでいる、という理由で、妹には10万渡したそうです。
次男はまだ高校のお金がかかるという理由で、卒業を持って財産を分けたことにする、と宣言したそうです。
それから3年が経ち、親戚が様子を伺うと、彼らの生活は困窮していました。
2000万円がどこに消えたのか。親戚にもまったくわからないそうです。
ここがポイント!
お声を頂きありがとうございます。こういった良く耳にしますね。逆に若い時に大金を持ってうまくやっている人を僕は見たことがありません。一瞬は良くても長続きしないという感じでしょうか。そう考えると、お金というのは実に不思議なものですね。そんな余談はさておき、やはり若くして大金を持たせるのはいかがなものかとお考えでしたら、生命保険信託というのを利用されてもいいかと思います。ざっくりいうと、一気に渡してしまうと問題なので、毎月定額を分割して支払う方式です。このお声ようなケースがご心配でしたら、お考え頂いてもいいと思います。
宮崎県行政書士会宮崎支部
かねこ行政書士事務所
金子 聡