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声 悲しい遺言書

今回も弊所あてに寄せられた体験談やご意見をご紹介致します。皆様もぜひ、ご参考になさってください。もうすぐお盆ですね。

 

友人の話です。

友人は3姉妹の長女です。最初にお母様が病気で亡くなられました。闘病中から姉妹3人で介護・看病をしていましたが、その頃から次女は
何かと理由をつけて病院や実家にはあまり来なかったといいます。
その頃、長女である友人はご主人の会社のトラブル・子どもの受験と大変な時期だったのですが、片道2時間かけて看病に通っていました。
三女は一番実家に近く、何かあったときにはご両親も友人も頼りになる存在だったといいます。
そんな3姉妹の姿を見ていたお父様が、お母様が亡くなられた数年後、病に倒れお亡くなりになりました。
お父様の闘病中も次女はあまり看病には来ず、お父様はそのことをとても悲しんでおられたそうです。
遺言は長女である友人に託されましたが、その内容は公平とはいい難く、とても真ん中の妹さんに見せられるものではなかったそうです。
そこで、友人は自分の分から少し次女に譲ったそうですが妹さんが納得せず、仕方なく3姉妹それぞれのご主人も揃ったところで遺言書の確認をしたのですが余計に事態が悪化。それを期に「縁を切る!」と言い出し、それ以後年賀状を出しても赤字で受け取り拒否と書いて返送されてしまうそうです。
友人は、両親に申し訳ないと悩んでいました。最期に親子の気持ちがすれ違ってしまった悲しい遺言書となってしまいました。

ここがポイント!

お声を頂きありがとうございます。今回の題名は「悲しい遺言書」ですが、いろいろな体験談に触れていると、なにをもって公平とするのかというのが、重要なテーマだと思います。家庭の事情もそれぞれあり、人もそれぞれです。さまざまな尺度があってしかるべきだとは思うのですが、一番大切なのは遺言者の意思だと思います。遺言者の財産を、さも自分のものであるかの様に考えられている方が多いと感じます。そこに相続トラブルの原因もある様に感じてなりません。自分の財産の分配や思いを伝える「ゆいごん書」の意味をもう一度考えて欲しいと感じます。

二女さんへの相続の配分を決めることが出来るのは、遺言者だけです。しかしもしアドバイス出来ることがあるとすれば、それはメッセージを書いておくことではなかったのでしょうか?ゆいごん書には付言事項というメッセージを書ける部分があります。この付言事項は実は財産の分配より大きな意味を持っていると思います。あなたのゆいごん書が素敵なものになるかどうかは付言事項にかかっているといっても過言ではありませんよ。

 

宮崎県行政書士会宮崎支部

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金子 聡

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