今回も弊所あてに寄せられた体験談やご意見をご紹介致します。皆様もぜひ、ご参考になさってください。

相続、と言ったら預貯金や土地や家などを思い浮かべますが、私の夫は借金を相続しました。
亡くなった主人の父親はいろんな所から多額の借金をしていたのです。
主人のお姉さんは相続を放棄しました。
主人が相続を放棄しなかった理由は、自宅に義母が住んでいたからです。
相続を放棄すると義母が住む家がなくなってしまいます。
なので借金を相続して今頑張って返済しているところです。
ママ友から、「祖母の遺産相続が入ったのでピアノを買った」など羨ましい話を聞くこともあります。
遺産争いなど、大変な場合もありますが、借金を相続する事に比べたらたいした事は無いように思います。
義父の複数の消費者金融での借金は銀行１つにまとめてもらいちょうど１千万円になりました。
その時に弁護士さんの相談料などの出費もありました。
細々と返済して１０年たった今、残債は３００万円程になりました。
やっとここまで来た、という気持ちです。
私は夫と「子供達に遺産を残すことは無理でも、借金だけは残さないように頑張ろう」といつも話しています。

ここがポイント！

お声を頂きありがとうございます。投稿者のご主人は親思いのいい方ですね。多くのご苦労があっただろうとお察しします。このお声からもわかるように、相続ではプラスの財産ばかりではないということです。マイナスの財産があれば、そちらも引き継ぎ（相続）します。相続放棄は相続があったことを知ってから（亡くなったのを知ってから）３か月以内と期間も決まっています。しかし、人が亡くなってバタバタしていた中で、相続について決めていくのは非常に困難なことです。「決めておいてあげる。」というのがとても大切です。そしてその思いやりがゆいごん書なのです。

宮崎県行政書士会宮崎支部所属

かねこ行政書士事務所

金子　聡