今回も弊所あてに寄せられた体験談やご意見をご紹介致します。皆様もぜひ、ご参考になさってください。
三兄弟の長兄だった父は、私の祖父母と同居して生活費はすべて面倒見ていました。二人の叔父も町内に家庭を持っており、何かあったら助けると言ってくれてはいましたが、祖父が長期入院していたときも見舞いに顔を出すだけで、付き添いやリハビリの手伝いをするのは、祖母であり、母や私でした。
また、祖父母はそこそこ広い地所を所有していましたが、雑草や雑木林の手入れにかかる費用や人手について、叔父達は一切無関係を通していました。
この叔父達の態度について、祖父母も両親も、特に問題視したことはなかったようです。家と土地を継ぐのは長兄である父なのだから、叔父達はそれを放棄する代わりに手を煩わすこともない、ということでした。
しかし、父が突然亡くなった途端、叔父達の態度はがらりと変わりました。
長男に先立たれて呆然としている祖父母に、このままでは家と土地を嫁(私の母です)のいいようにされてしまうと吹き込み、先祖代々受け継いできた土地がばらばらに売り払われてしまっていいのかと詰め寄りました。
勿論、母にそんな気は全くなく、叔父達の主張は値も葉もないものだったのですが、非常に分かり易い筋書きでもあったので、祖父母は信じてしまったようです。結局、母と私は相続権を放棄して家を出ました。
その後、祖父母が亡くなってすぐ、叔父達は相続した土地をばらばらに売り払いました。
ここがポイント!
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宮崎県行政書士会宮崎支部
かねこ行政書士事務所
金子 聡