今回も弊所あてに寄せられた体験談やご意見をご紹介致します。皆様もぜひ、ご参考になさってください。
5年前に実家の祖父が亡くなりました。私たちの家族は昔から、祖父母、両親、私、弟という家族構成で、同居をしていました。
そんな中、祖父が亡くなる2年前に、突然父親が急死してしまったのです。50歳過ぎという若さでなくなった息子を亡くした祖父母は相当落ち込み、
特に祖父はこの家をどのようにして、盛りたてていくかについて思案していました。
祖父が亡くなってから、遺言書が見つかりました。
その内容は、この家を継ぐものに多めに遺産を配分してほしいとのことでした。家屋や土地などの権利に加えて、まとまったお金を上乗せして
相続させたいとの意向がかかれていました。
また長年同居している息子の配偶者である母親に、息子が相続するはずだった遺産を渡したいとのことでした。
生前に母親に養子縁組をして遺産がわたる様にと提案していたのですが、母はいらないと断っていました。
しかし祖父はお世話になっていた母親にという思いが強かったようです。
金庫からは祖母にあてて『老後のお守りに』と書いた1000万円の入った通帳が見つかりました。
祖母も90歳近くになっていますし、大金は必要ないようですが、気持ちが嬉しかったようです。
遺言は、生前の祖父の人柄をしのばせてくれるような内容のもので、今後も家族で頑張っていこうと感じさせてくれました。
ここがポイント!

お声を頂きありがとうございます。いや~なんとも素敵なお話ですね。これがまさしく遺言の効用の一つですね。今後も家族で頑張っていこうと感じさせてくれましたのお言葉に、ぼく自身もとてもうれしく感じます。祖父の方も息子さんが急逝されてとても悲しかったでしょうが、ご家族をどうやって盛り立てていこうかなんて、とても素敵な方だったんだろうなと思います。そしてそんな素敵な方が家族を盛り立てる手段として遺言書を作ろうと考えてくださったことに、とても感謝致します。これからもご家族お幸せに。
宮崎県行政書士会宮崎支部
かねこ行政書士事務所
金子 聡
