今回も弊所あてに寄せられた体験談やご意見をご紹介致します。皆様もぜひ、ご参考になさってください。
ほんの数年前のことになりますが、非常に明るかったじいちゃんがポックリとあの世へ旅立ってしまったのです。非常に楽天的なじいちゃんだったので、遺言なんて全く残していないんだろうなと思いながら遺品整理をしていると、なんと遺言がでてきたのです。うちのじいちゃんはそれほど資産形成をしていたわけではないので相続金トラブルなんかとは無縁だとは思っていたのですが、ほんの少額でも若干親戚とトラブルになりかけていたところだったのです。そんなときにじいちゃんの遺言がでてきて家族一同びっくりの出来事でした。遺言には明るかったじいちゃんらしく家族ひとり一人への手紙という形になっていて、最後の部分に自分の遺産をどのように分配するという記述がしてあったのです。驚いたことに、この遺言状は弁護士も間に入って制作していたものだったのです。あの楽観的なじいちゃんが自分の死を感じ取ってしっかりと遺言状を制作していたのかとおどろいた出来事でした。
ここがポイント!
お声を頂きありがとうございます。いや~素敵なお話ですね。投稿者の方のおじいちゃんはとてもよく遺言や相続トラブルについてご理解なさっていたのだと思います。ゆいごん書はメッセージです。家族一人ひとりへの手紙という形式はとても素敵だと思います。弊所でも家族それぞれへメッセージを遺していただいています。また相続トラブルの原因は財産のあるなしではありません。核家族化した現在、もらえる分だけはもらっておこうというのはごく当たり前のことです。相続分についてもインターネット等でみなさんよく知っておられます。しかし現実には、介護の問題だったり、わけにくいものであったりいろいろな問題が絡んでくるのが相続です。だから遺産分割協議は大変な手間と労力です。ゆいごん書があるとご家族はその労力をなくすことができるのです。イギリスではゆいごん書は、「紳士のたしなみ」として75歳以上の8割以上の方が遺言を書いているそうです。カッコイイ大人のために、ご家族を思う方にはゆいごん書は絶対に必要ですよ。
宮崎県行政書士会宮崎支部
かねこ行政書士事務所
金子 聡