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声 胃ろうについて

今回も弊所あてに寄せられた体験談やご意見をご紹介致します。皆様もぜひ、ご参考になさってください。

 

医学の発展と共に人類の平均寿命はどんどん伸びてゆき、ここ日本では80代90代の方も珍しくはなく、今年は女性の平均寿命が世界一に返り咲いた事もニュースになりました。
しかし、ただ長く生きているからと言って、その全ての人が健康体で毎日を生き生きと過ごせてるわけではないのです。
自宅にいられるのは本当に稀、多くの方が養護施設などに入所して、思うように動かなくなった体で上手く話せない状態ながらベットの上に寝ているのが現状です。
私の祖父も、80代に入った頃にはまだまだ元気なものでしたが、一度倒れて骨折し、入院してからはあっという間に痴呆の症状が出るようになりました。
もともと穏やかな祖父でしたので、痴呆が始まっても激高したり乱暴になったりというような事は無く、穏やかに昔の話をするのが常でした。
しかし、いよいよ意識も遠くなり、このままでは食事も出来ないし点滴だけでは栄養素を賄いきれない、となった時、医師から『胃瘻』についての説明がありました。
身体に穴をあけて管を通し、直接、流動食のような栄養素を胃に届けるという方法です。
しかしこれには祖父の娘である母が難色を示しました。
曰く『父は、口からご飯が食べられなくなったらそれ以上無理して生きていたくない、と言っていた』との事。
この意見は祖母も含め家族のほとんどが聞いていた祖父の言葉だったんですが、しかし、如何せん遺言状のように髪に認めたものではありません。
日常の会話の中で聞いた話、その域を出なかったのです。
それでも、この言葉が祖父の望みである、と我が家ではその旨医師に伝えて胃瘻については断る事になりました。
ところが医師はこう言ったのです。
『本人の望みかどうかの確認のとれない、そんな話では困る。胃瘻しないのなら他の病院に移ってくれ。』
老人の入院は長期にわたる為、転院もそう簡単ではありません。
それを知った上での発言だったと思います。
それでも、祖父の意思を尊重せずに最期を迎えるのは申し訳ないから、と、母がアチコチ探し回った挙句往診をしてくれるお医者さんを見付け、祖父は胃瘻せずに自宅へと帰ることになりました。
するとどうでしょう。
意識の混濁していた祖父が、再び目に力を取り戻し、自分の口から食事が取れるまでに回復したのです。
相変わらず昔の話ばかりしてはいましたが、その回復に『あの時胃瘻しなくて本当に良かった』と家族みんなが思ったものです。
しかも、祖父の帰宅に合わせ部屋の片づけをしている時に、祖父が持っていた手帳が見付かり、そこにメモ書き程度ではあるものの
『自分で食べられなくなったら生きていたくない』
との言葉が見付かり、ちゃんと祖父の意思を確認することも出来ました。
この経験を踏まえて、まだ50代の母ではありますが、遺言状を書いています。
私も母にならって、いつ何があってもいいように、自分の意思は残しておこうと思っています。

ここがポイント!

お声を頂きありがとうございます。この方のおっしゃるように、胃ろうを始めとした終末医療のありかたについては、これから大きな問題になると思います。宮崎市でも「ワタシノート」という終末期についての医療などの希望をかけるノートを宮崎市が発行しています。また弊所でも「尊厳死宣言書」の公正証書のサポートなどを行っております。このお声のように、終末医療はもしもがあった場合には大きな責任問題になりかねないため、医師などが積極的な判断をくださないケースは多いと思いますしそれは仕方のないことだとも思います。だからこそ投稿者の方がおっしゃるように、ご自身の意思表示というのが必要になってくるのだと思います。ご自身のために。ご家族のために。意思表示は必要ですね。

 

宮崎県行政書士会宮崎支部

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金子 聡

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