今回も弊所あてに寄せられた体験談やご意見をご紹介致します。皆様もぜひ、ご参考になさってください。
これは私の祖父の体験で、祖父の父、つまり私の曽祖父が無くなったとき、その曽祖父はまめで人思いな人だったらしく「遺産は全ての親族に平等に」と遺産相続を願って亡くなったそうです。
それで私の祖父も妙にお固い人でしたので、その遺言を正直に守り、「全ての」親族を調べようとしたそうです。そうしたら、親族が出てくるわ出てくるわ。私は新潟在住ですが、県内だけでも何十軒、東京の親戚が十軒、近隣の県の親戚も何軒か。うちにはいったい何人の親戚がいるのだと祖父は困ったそうです。親戚の親戚の自称親戚まで出て来たそうです。そして、挙句の果てには開拓使として満州国やハワイ、さらにはブラジルに渡った親類がその遺言を信じて何人も集まってきたらしいです。
祖父はこれでは困ると親戚の範囲を絞り、親戚の範囲から漏れた人には何とか説得し、了承を得たそうです。ですが、祖父の元にはスズメの涙のような遺産しか残らなかったと言います。
遺言というのは、人生最後の大仕事として、なるべく遺族に負担がかからないようにしたいと思いました。
ここがポイント!
お声を頂きありがとうございます。曽祖父の方はとても素敵な人だったんでしょうね。りりしいお姿が目に浮かびます。そして投稿者の方は遺言は人生最後の大仕事とおっしゃっていますが、弊所では保険だと考えています。みなさんは生命保険には入っていますよね。それはあなたがもしなくなったらと考えてのものですよね。僕はいつも思うのですが、なぜ生命保険には入るのにゆいごん書は書かないのだろうと。そしてゆいごん書は保険と同じように見直すことができます。何度でも書き直しができるのです。もしものために。ご家族のために。ゆいごん書は必要ですよ。
宮崎県行政書士会宮崎支部
かねこ行政書士事務所
金子 聡