今回も弊所あてに寄せられた体験談やご意見をご紹介致します。皆様もぜひ、ご参考になさってください。
私の実家はかなり田舎にあり、車がないと生活できないレベルの場所に住んでいました。そこの山をおじいちゃんが二つほど所有していてよく山でおじいちゃんとハイキングなどをしました。この山を巡って相続トラブルが発生いたしました。おじいちゃんが死んでしまったときに遺言に山は二つあるから一つは私達の両親に、もう一つを私たち姉妹に相続させるという内容でした。おじいちゃんが山を持っている事を知っていた遠い親戚のおばさん達はおじいちゃんの具合が悪くなってからよく挨拶をするようになり、おじいちゃんの病院まで来ていました。理由はやはり山が欲しいというのが大きかったようで、遺言通りの配分にしようとすると「私達は遠方から何度も足を運んだのだから山一つ位くれても良いだろう。それにあんた(私)はまだ子どもじゃないか。子どもに管理など出来るわけがない。私が山を預かってあげる。」等と宣って大変でした。お父さんが一喝してくれその場は収まったのですが、親戚中ではおば達の山を私のおじいちゃんが盗んだ事になっているようです。
ここがポイント!
お声を頂きありがとうございます。いや~なかなか大変でしたね。しかし、遺言をい残してくれていたおじいさまに感謝されるべきだと思いますよ。このお声では、具体的な相続関係はわからないためなんとも言えませんが、遺言がないと遺産分割協議が必要になりますので、もっと大変だったと思います。まあ昨今では山の価値は下がる一方で、あまり山は相続したくないよ。。。というお声をよく耳にしますが。とにもかくにも、遺言がないと相続は大変だということは間違いありません。たいせつなご家族がいるなら、ゆいごん書は必ず必要ですよ。
宮崎県行政書士会宮崎支部
かねこ行政書士事務所
金子 聡