今回も弊所あてに寄せられた体験談やご意見をご紹介致します。皆様もぜひ、ご参考になさってください。
母が急死したのは、3年前のことになります。
ふだんから元気で、まだ70代でしたから、まさかそんなに早く亡くなるとは、周りはもちろん本人も思っていませんでした。
父には申し訳ないですが、父が先に逝っても、母はずっと長生きすると思い込んでいました。
だから、もちろん遺産のことなども母に任せきりで娘の私はノータッチでした。
母の遺品を片づけていると、両親の遺言書が出てきました。
両親で考えて書いたようです。
でも、連名で遺言書を作っているうえ、相続財産が特定されていなかったり、抜けていたりと使い物になりませんでした。
親に遺言書を書くように言うのは、気持ちの上でとても抵抗があります。
でも、父の相続の時には財産もあり、万が一にも、もめ事が起こらないとは限りません。
言葉を選びつつ、母が亡くなって状況も変わったから作り直そうと提案しました。
最初はちょっと渋った父でしたが、専門家にも相談し、きちんとしたものが作れて喜んでくれました。
私も安心しました。
ここがポイント!
お声を頂きありがとうございます。お父さまがきちんとした遺言書を作られて本当に良かったですね。このお声にもあるように、ご夫婦連名での遺言書は出来ません。いくら仲がよくても、おひとりずつ遺言書を書いて頂く必要があります。また、相続財産の書き方は注意して頂く必要がありますね。不動産などは登記簿謄本を見ながら書かれるのがいいかと思います。そして確かに自分の両親に遺言書を書くようにいうのは、気持ちの上でも抵抗ありますよね。しかしこの遺言書を書くという事はとても大切なことで、子供の事を考える親なら当然のことであり、親の責任として考えて欲しいということです。親ならば必ず子供の幸せを願うはずですから。あなたにもゆいごん書は必要です。
宮崎県行政書士会宮崎支部
かねこ行政書士事務所
金子 聡