はじめに
「エンディングノート」は、終活の中でも最も始めやすい取り組みです。
しかし実際には「何を書けばいいのか分からない」「遺言書とどう違うの?」という質問を多くいただきます。
今回は、エンディングノートの基本的な書き方と、相続・遺言との関係について宮崎の行政書士がわかりやすく解説します。
エンディングノートとは?
エンディングノートは、自分の想い・希望・大切な情報をまとめておくノートのことです。
法的効力はありませんが、家族や周囲の方にあなたの意思を伝える大切な役割を果たします。
書いておくと良い内容(チェックリスト)
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基本情報(氏名・住所・連絡先・保険・年金番号など)
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家族・親族の連絡先
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財産に関する情報(銀行口座・不動産・保険・証券など)
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遺言書の有無と保管場所
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葬儀やお墓の希望(宗派・供養の方法など)
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ペット・家財の取り扱い
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感謝や伝えたいメッセージ
これらを整理することで、相続手続きがスムーズに進むだけでなく、
「自分の想いを形に残す」ことにもつながります。
遺言書との違い
よく混同されますが、エンディングノートと遺言書は別物です。
比較項目 | エンディングノート | 遺言書 |
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法的効力 | なし | あり(民法上の正式書類) |
書き直し | 可 | 可 |
内容 | 思いや希望を中心 | 財産の分け方を明記 |
用途 | 家族への伝言・記録 | 財産分与・法的指定 |
つまり、「想いを書くのがエンディングノート」「法的に残すのが遺言書」という違いがあります。
どちらか一方ではなく、両方をバランスよく活用するのが理想です。
書くときのポイント
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難しく考えず、まずは思いついたことから書いてOK
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消せるペンや鉛筆で気軽に書き直せる形にする
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市販の専用ノートでも、普通のノートでも構いません
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保管場所を家族や信頼できる人に伝えておく
「書くこと自体が心の整理になる」
——これがエンディングノートの最大の効果です。
行政書士がサポートできること
宮崎の行政書士として、かねこ行政書士事務所では次のような支援を行っています。
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エンディングノートの書き方アドバイス
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遺言書との併用(セットプラン)
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相続・死後事務委任契約への発展サポート
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高齢者・おひとり様向けの終活相談
法的書類と生活設計の両面からサポートできるのが行政書士の強みです。
まとめ
エンディングノートは「人生の振り返りノート」であり、家族への思いやりの記録です。
相続や遺言書とあわせて準備することで、安心してこれからを過ごせます。
「まずはノートを開くこと」から、終活を始めてみませんか?
Q&A(よくある質問)
Q1. エンディングノートはどこで手に入りますか?
A1. 書店・文房具店・ネット通販などで販売されています。行政書士事務所でも相談用のひな形を用意しています。
Q2. 書いたノートはどこに保管すればよいですか?
A2. 家族が見つけやすい場所に保管し、場所を伝えておきましょう。銀行の貸金庫はおすすめしません。
Q3. 遺言書を作る予定がなくても書いてよいですか?
A3. もちろんです。むしろ遺言の準備段階として最適です。