今回も弊所あてに寄せられた体験談やご意見をご紹介致します。皆様もぜひ、ご参考になさってください。
遺産相続と言えば、ドロドロとした人間関係が展開されるケースも多く聞きます。
私の周囲でもその様な話を聞く事があり、以下ではそのケースについて簡単にご紹介したいと思います。
このケースでは、亡くなられた親御さんは事業家でした。
そして2人いるお子さんの内、一人がその事業を引き継ぎ、もう一人は家の外に出たのですが、しばらくして事業がうまく行かなくなったのです。
事業がうまく行かなくなった原因の一つに、事業を引き継いだお子さんが詐欺師にお金をだまし取られたと言うのがあるのですが、しかし、そのお子さんはそれに触れず、もう一人のお子さんが亡くなった親のお金を勝手に持って行ったと主張し始めました。
つまり、その勝手に持って行ったと主張しているお金があれば事業もうまく行くはずだと言うのです。
今更な主張ではありますが、お金を持って行ったと言われたお子さんの方にも問題がありました。
そのお子さんは、親のお金など一切もらわなかったと主張しているのですが、その主張の信憑性には疑問符が付いていました。
つまり、双方、自分に都合のいい話を作り上げてそれを周囲に拡散させ、自分に都合の良い様に事を運ぼうとしている様に思えました。
私はそれに巻き込まれてしまい、延々と聞きたくもない話を聞かされる事になりました。
当人同士の相続争いもそうですが、それを周囲を巻き込んでまでと言うのはもっとひどいです。
当人同士の争いも避けた方が良いのは勿論ですが、周囲を巻き込むのは信頼を無くすだけなので絶対に避けた方が良いと思います。
ここがポイント!
お声を頂きありがとうございます。トラブルの原因としてあげられるのが、情報の非対称性です。このお声のように、もっとあったんじゃないか?などの疑いがあれあば、トラブルになる危険性は高くなります。相続ではこの情報の非対称性が高くなります。ですからもめやすくなるのです。その相続トラブルを防ぐにはゆいごん書が1番です。このお声のように、相続トラブルは周囲を巻き込んでしまいます。そして親族間でのトラブルです。防げるものなら防ぎたいですね。
宮崎県行政書士会宮崎支部
かねこ行政書士事務所
金子 聡